温湿度管理システムは、食材や医薬品の保管時に欠かせない温湿度管理を便利にしてくれる製品です。食品の場合はHACCP、医薬品の場合はGDPの運用を容易にするメリットもあります。ここでは温湿度管理システムを選ぶ際に押さえておきたい基礎知識や、システムの選び方について紹介しています。
食品のHACCP(ハサップ)や医薬品の輸送と保管のGDPは、国の法令やガイドラインで規定されています。そのため、それぞれの事業者はHACCPやGDPに沿ったマニュアルを作成し、正しい運用を行うことが求められます。
HACCPやGDPの中でも、食材や医薬品物流の温度管理は重要です。温度管理の基準を逸脱すると、食材や医薬品の安全や品質の問題に発展するからです。また、湿度についてもカビの発生に関わるため、それぞれの事業所で適切な管理基準を定め、測定することが大切です。
冷蔵庫や冷凍庫に1つずつ設置することで、精度の高い温度と湿度の測定ができます。この温湿度センサーは、24時間365日に渡って庫内の温度と湿度を測定するため、絶え間ないモニタリングが可能です。また、HACCPやGDPに合わせた温度・湿度の記録を自動で残してくれます。
温湿度センサーから親機へのモニタリング記録を送信するときに、温湿度センサーと親機を繋ぐ役割を担うのが中継器です。そのため、電源を24時間入れたまま使用します。
親機までに遮断物があるときは、リピーターを設置することで対応します。
中継器からネットワークでデータを送信するとき、ネットワークの拠点となる機器が親機です。親機に冷蔵庫や冷凍庫の温度と湿度の測定データが集められ、サーバへ送ります。親機のことを、ゲートウェイやベースステーションと呼ぶこともあります。
温湿度管理システムは、自社の構内に機器やシステムを導入するオンプレミス型とクラウド上にデータを保存するクラウド型があります。
オンプレミス型の場合は初期投資や開発の手間がかかり、稼働までに手間も時間もかかります。クラウド型の場合は、初期投資の費用がオンプレミス型よりかからず、システム開発をする必要もないため、導入も容易です。
温湿度管理システムの通信ネットワークには、有線タイプと無線タイプがあります。有線タイプを整備する場合は、温湿度センサー、親機、子機を一定の範囲に置き、更にコードで繋がなくてはならないため、厨房や工場内のレイアウトの変更が必要となる可能性があります。
無線タイプも通信が届く一定の範囲内に設置する必要はあるものの、コードは使用しないため、レイアウトの変更は不要。置くだけで設置が完了します。
有線と比較して通信の安定性に問題が出る可能性がありますが、多くの無線が途切れず安定して稼働できるため、心配はいらないでしょう。心配が拭えない場合は、温湿度管理システムそのものの異常時にも警報を鳴らしてくれるものを選ぶのがおすすめです。
下記の特集ページでは、無線×クラウド型の温湿度管理システムをニーズ別で紹介しています。自社に合う温湿度管理システムが見つかるでしょう。
手軽に導入するなら
無線×クラウド型!
ニーズ別に見る
温湿度管理システム3選
温湿度が基準範囲を逸脱した時には迅速な改善措置が必要です。そのためには、異常を知らせる警報が重要となってきます。
この異常を知らせる警報には、音などで知らせる警報の他、メールや電話、LINEといったさまざまな種類があります。温湿度管理システムを導入する前に警報の種類を確認し、どのタイプの警報が自社に合っているかを決めましょう。
温湿度管理システムは、設定した範囲を逸脱した際に警報で知らせます。しかし逸脱時の改善措置を現場担当者や管理者が理解していない場合は、大きなトラブルに繋がる可能性もあります。
こうした逸脱時のサポート体制が充実している会社のシステムを選べば安心です。例えば、温湿度の逸脱時に駆けつけてくれたり、警備会社へ通報が行くようにしたりするといったサポートがあります。異常発生時のサポート体制も温湿度管理システムを選択するときに確認しましょう。
温湿度管理システムはHACCPやGDPで重要と分かっていても、売上に直結するわけではありません。各々の事業所で必要な機能が揃い、適切な費用であることが求められます。
そのため自社で必要な機能を洗い出し、その機能を備えた温湿度管理システムの費用を考えましょう。このとき導入費用だけでなく、運用費用まで考慮し、トータルでかかる費用を算出することに注意が必要です。
温湿度管理システムを導入することで、人の手間が省け、正確な温湿度の監視ができます。HACCPやGDPで必要な温湿度管理をシステム化することで、製品の安全性や品質が適切に維持でき、より選ばれる企業になっていきます。
以下のページでは、温湿度管理システムのメリットについて詳しく解説しています。
HACCPの制度化で、正確な温湿度管理の重要性が増しました。温湿度管理をシステム化することを考えているが、自社に合う温湿度管理システムが分からないという担当者も多いでしょう。そこで、HACCPに対応した温湿度管理について詳しく解説しています。以下のリンクからご覧ください。
医薬品の保管や輸送の温湿度管理であるGDPは、ガイドラインで設定され、厳密な温度管理が求められます。GDPについて理解を深めたい医薬品を扱う企業に向けて、GDPに対応した温湿度管理について解説しています。以下のリンクからご覧ください。
製品の品質保持や作業環境の改善に欠かせない温湿度管理システム。適切な手順に従って導入すれば、効率的かつ効果的にシステムを活用できます。屋内の温湿度を一定範囲内で管理することで、機器の故障率低下や、品質の安定、そして作業者の快適性向上を目指すことが可能です。こちらでは、温湿度管理システムの導入手順、導入時の注意点について解説しています。
温湿度管理システムにかかる費用は、システムの規模や機能性、導入する環境によって大きく変動します。初期費用無料で導入できるシステムやレンタルで月1,000円から導入できるシステムなどもあります。ここでは、温湿度管理システムの費用相場や費用を抑える方法について解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
温湿度管理システムを導入する際は、補助金を活用すると良いでしょう。IT導入補助金制度を利用することで、導入にかかる費用をおさえられます。ここでは温湿度管理システムを導入する際に利用できる補助金の概要や、活用に際しての注意点について解説しているので、温湿度管理システムの導入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
温湿度管理システムを導入する際は、セキュリティ対策にも目を向ける必要があります。なぜなら温湿度管理システムには、不正アクセスや情報漏えい、データ改ざんなどのリスクがあるためです。これらのリスクを防ぐためにも、セキュリティ対策は必須といえるでしょう。ここでは温湿度管理システムのセキュリティ対策のポイントについて解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
温湿度管理システムの機能の一つに、アラート機能が挙げられます。正確な温湿度管理は製品の品質や安全性に直結します。アラート機能は異常を早期に検知して警報を発信するもので、製品の品質の低下を防ぐために重要な機能の一つです。ここでは温湿度管理システムのアラート機能について解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
少しでも水に濡れる可能性がある場所で温湿度管理システムを使用するのであれば、防水性能が搭載されているものでなければ故障してしまう恐れがあります。一口に防水性能といってもどの程度の性能を誇るかは製品によって異なるため、注意しましょう。ここでは防水機能ありの温湿度管理システムの特徴や製品事例を紹介します。
温湿度管理システムには、レポート作成機能が搭載されている製品があり、活用することで業務効率化や運用改善などに役立ちます。製品によって搭載されている機能が異なるため、運用や目的に合った機能をもつ製品を選ぶことがポイントです。レポートデータをCSVやExcelファイルで抽出できる製品もあります。
温湿度管理システムには、散水ポンプ連動機能が搭載されている製品があり、とくにコンクリート打設などの現場で、業務の効率化や品質向上に活用できます。システムによって、機能や管理できる温度が異なるため、自社の運用にあった製品を選ぶことが重要です。ここでは、温湿度管理システムの散水ポンプ連動機能についてのメリットや製品事例を紹介します。
GPSを利用した温湿度管理システムは、移送中の温湿度環境をリアルタイムで監視するため、異常が発生した際の迅速な対応が可能です。また、移送時の温湿度の変化などをデータ化し解析することで、保管設備の改善などにも役立てることができるでしょう。医療分野や生鮮食品など、物流時の品質保持が求められる分野で活躍しているシステムです。
温湿度管理システムの中には、CO2濃度測定機能が搭載されている製品があります。温度・湿度に加えてCO2濃度を取得・管理できるため、人が多く集まる場所に適する機能です。CO2濃度が高くなりすぎると感染症の発生率が上がり、健康状態に悪影響を与える可能性があります。利用者の健康管理だけでなく、企業で導入することでスタッフの生産性向上にも貢献します。
温湿度管理システムのマルチデバイス機能とは、WindowsやMac、タブレット、スマートフォンなど、さまざまな端末でデータを確認できる機能です。たとえば外出先でも、スマホとインターネット環境があれば、温湿度の管理を24時間行えます。また、複数人での管理ができるため、業務効率を高めることが期待されます。
配線が不要な温湿度管理システムを検討している場合、電池駆動タイプが適しています。電池は1年以上交換が不要なものが多く、頻繁な交換の手間を省けます。また、配線を必要としないことから置き場所を選びやすいことも特徴といえます。コンセントがない場所でも利用可能です。
温湿度管理システムの気圧測定機能とは、温度・湿度・気圧を監視できる機能です。気圧の監視は感染症拡大予防にも重要なポイントとなります。製品によってはクラウド経由でスマートフォンからデータを確認できるものもあり、現場にいないときでも状況の確認が可能です。人が多く集まる場所や医療機関での活用が期待されます。
クラウド型かつ無線タイプの、負担が少なく導入できる温湿度管理システムをピックアップ。導入時に重視したい点ごとに3社を紹介します。
冷蔵・冷凍設備業者が開発!
月額1,000円でレンタル可能
実績数No.1(※2)!運用形態に
合わせてカスタマイズしたい
初期費用0円(※3)!
サポートデスクが随時モニタリング
【選定条件】
Google検索「温湿度管理システム」で検索した際、冷蔵庫・冷凍庫向けの温湿度管理システムを取り扱う会社として表示される27社のうち、無線・クラウド型であることが明記されている19社の中から各条件にて選定(2022年7月19日時点)。
・温度みはるくん/共信冷熱:唯一、冷蔵・冷凍設備業者が開発している
・コルソス CSDJ-A/NECプラットフォームズ:1972年の端末発売以来、シリーズ累計10万セット以上販売と実績数が一番多い(※2)
・ACALA/タイムマシーン:唯一、初期費用が0円(※3)
※1:1984年設立。参照元:共信冷熱公式サイト(https://kyoshinn.co.jp/company/)
※2:別途通信管理費等がかかります
※3:2022年7月19日閲覧時点。参照元:NECプラットフォームズ(https://www.necplatforms.co.jp/solution/i-iot/csdj-a/haccp.html)
※4:設置現場に訪問して設置サポートを受ける場合は、別途費用が発生します。